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2021年3月12日金曜日

赤穂市中心に巨大カルデラ 8200万年前に形成されたのは事実だろうか?


        赤穂市一帯は国内最大級カルデラ                          https://abhp.net/geography/Geography_Ako_000000.html

    赤穂市は恐竜時代のカルデラの中にできた町だったことが判明              http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2016/pr20160808/pr20160808.ht         

                                                出典:産業技術研究所


産業技術総合研究所は2016年8月8日兵庫県赤穂市を中心とした相生市や岡山県備前市の
一帯で約8200万年前の地層にカルデラの痕跡を見つけたと発表し赤穂コールドロンと
名付けられました。                                                    竜が生息していた時代の火山噴火なら国内で2番目となる阿蘇山(熊本県阿蘇市)のカルデラに匹敵するの規模であり再噴火の恐れはなく特有の凹状の地形は残っていないが地震に強い地盤を形成しているとの発表でした。


出典:産業技術研究所・地質調査総合センター
  巨大カルデラ兵庫赤穂に阿蘇や姶良に匹敵  産総研              http://www.kyoto-np.co.jp/environment/article/20160808000050
                         出典:産業技術研究所地質調査総合センタ 

今回産業技術総合研究所が発表した現在の赤穂市や備前市の位置に阿蘇山の様な成層火山が破局的大爆発噴火を起こしその後火山が陥没してカルデラ湖を形成したかの様なドラマチックな連想を呼び起こし火山学者や火山愛好家にとってはエキサイティングな情報であったに違いありません。
 
8200万年前と言えば白亜紀の後半(シャンパーニュ紀)で現代の日本列島の飛騨や隠岐島と韓国(中国大陸)の一部に 大陸塊=2億年以上前に形成された片麻岩が見られる事からも古代日本列島(背孤)がユーラシア大陸の東端と連結していた時代です。(図ー1)
  
                                           図ー1

        図-2-1                              図-2-2

図-2-1は薄灰色の部分は約1億3千万年前の白亜紀初期の太平洋プレートがユーラシア大陸に潜り込む収束帯で日本海溝の元祖でユーラシア大陸の一部であった島化状態の原始日本列島上に多くの火山が形成され始めそれらが現在の日本列島の石川県から山口県の日本海側の地域に現在は死火山と化したブルーの部分が海底が割れて大量のマグマを噴出した結果と 思われる日本列島の基盤となる大陸塊(2億年以上の片麻岩)の形成。ダークグレーの西端の部分がイザナギプレートの浅瀬の部分(右の図ー2-2)が白亜紀末の約7000万年前で初期の日本海溝が形成され現在の白山火山帯が形成され大山・三瓶火山や阿武火群等の火山フロントが誕生したと仮想します。

その後更なる海底の分裂と洪水玄武岩の噴出でダーク・グレーのイザナギ・プレートは徐々に南東に押しやられ約2600万年前までに日本海の形成は終了したと思われる。

現在のアカデミアによれば火山活動のメカニズムは海嶺型(図ー3)(大陸が分割され地溝帯を(図ー4)含む)・日本列島の下に海洋プレートが潜り込む収束帯でマグマが発生して成される火山フロント(島弧)型 (図ー5)並びに天皇海山を形成しているハワイ諸島の様なホット・スポット型 (図ー6)の 三種類のみとされている。
         
図ー3 海嶺型(海底地殻を二つに分割する発散帯)

ユーラシアプレートの東部=イザナギ(アムール・プレートとイザナミ(オホーツク・プレート)が形成されて火山フロントを形成する
図ー4 アフリカやアイスランドの地溝帯型(陸上の海嶺)
          
        図ー5 重い海洋プレートが軽い大陸プレートの下に潜り込む収束型
                
                図ー6 ホット・スポット型 ハワイ・キラウエア火
            
しかしながら三種類のどれにも属さない火山活動の 種類があと二ツある。
 
            第四番目の火山の噴火タイプ 
 噴火の周期や噴火様式は収束型に類似の形態を共有するが絶えずマグマ溜りから溶岩を供給するホット・スポット型とは明らかに異なるマグマの生産場所が未だに解明されていない火山噴火のメカニズムで単体で噴火期間の長短には関係ない火山の一生で活動期間が一回だけと思われる単性火山を含めて収束帯や海嶺・地溝帯等の地殻(プレート)の移動(活動)に全く影響されない遠隔地に存在する火山でその代表が現在も活火山である大瀑布や温泉それに頂上に絶景のカルデラ湖を携える中国・北朝鮮国境の長白山(中国名)/白頭山(朝鮮・韓国名)や

 写真:A-1-1 白頭山の山体の1/3を噴火・爆発・陥没で形成された絶景のカルデラ湖・天池
                       
  写真:A-1-1-2 長白山遠景・山体の半年は雪で覆われている  

写真: A-1-2
写真: A-1-3 

アフリカ大陸の中央に位置する東アフリカ地溝帯ら最低2000km
 離れたチャド共和国のサハラ砂漠南端のトゥシデ火山 

   
写真-B-1~3(上の三枚) アフリカ・チャド共和国 トゥシデ火山 出典:Google & Panoramio

等の太古の超大陸の一部や海洋では単独の小さな火山島の南米チリ共和国の「太平洋のヘソ」Isla de Pascua と名付けられたモアイ像で有名なイースター島の火山(写真ーC)やアフリカのカラタ火山(写真-D)         
   写真ーC イースター島ラノ・カオ火山山麓のモアイ像  出典Panoramio
                                                       
    写真-D アフリカ・モザンビークとマダガスカル島の中間のカ出典 Panoramio 
  写真-E  韓国のチェジュ島の約250万年前に噴火した漢拏山火山の白鹿潭
(ペンノクタム)カルデラ湖    出典 Panoramio 

並びに韓国チェジュ島の漢拏等がその代表格ですが世界に散在するこれらの成層火山のマグマ
発生源のメカニズムは未だに解明されていません。源のメカニズムは未だに解明されていません。現在の位置から北朝鮮やロシア大陸に向かい720km(赤穂市から福島県の一関市までの距離に匹敵する)場所で噴活動をしていた火山になります


しかしながら現在の九州の霧島火山帯・山陰の白山火山帯・中部の乗鞍火山帯・関東の富士火山帯に囲まれた残りの近畿・中国・四国を含む西日本には火山帯も存在しなければ日本の他の地域に比べて地震も少なければ大温泉も四国の道後温泉や南紀の白浜温泉などを含めても10ケ所ばかりと数少なく山陰地方の白山火山帯の中の約260万年前の大四紀に噴火したと思われる大山等その後の地下の3枚の折り重なるプレートの新たな形成による構造で噴火活動が阻止されて既に終焉した火山フロントと思われる約15山と僅かな単性火山以外にその後の過去の活動の形跡はない。

  図ーH 四ツのプレートに囲まれた日本列島と環太平洋火山帯に属する日本の火山帯 

ましてやこの中国地方と呼ばれる地域には中央構造線を含め近畿地方と南トラフ以外にも若干の東西に延びる活断層は

実は活断層ではなくユーラシア大陸の古代日本列島塊の時代に洪水玄武岩の流出で形成された後に高温高圧の変成岩となり赤穂コールドロンや瀬戸内海部分と恐らく100万年後に日本海溝の収束帯上であってもカルデラの火山の名残は全く今までは無いとされてきた。 


               図ーG 
九州北部・四国・山陽・近畿・中部の東側・東海には火山帯も活火山の火山フロントも
見当たらない。

中国地方の地下で3枚のプレートの重なり合う下部に海溝との収束帯が存在するが火山のエネルギー源である極微小のマグマの余熱の影響により現在も辛うじて温泉は供給されているにも関わらず他の日本の火山帯同様に火山活動を続行している筈の火山帯並びに火山フロントが形成されていない不自然さはかって1枚目のユーラシアプレートの下に潜り込む二枚目の太平洋プレート間に形成されていた日本海溝の収束帯のメカニズムにより山陰地方の白山火山帯が活動していたフィリピン海プレート理論から解明出来る筈である。

その後約2.5億年前パンゲア大陸の分割・移動が樺太沖から台湾・フィリピン東海岸・ボルネオ島まで/(南東)線形状の一直線上に小大陸塊として連なりそれらに沿う様に形成されていた古代日本海溝の収束帯上で形成されいた現在も火山活動を続ける火山と火山フロントが形成されたのではないかと想定される。




          フィリピン海プレートについて

四国の愛媛・高知県境を東西に連なり中央構造線の外帯に接する三波川変成帯に沿って安山岩を
主とした南北幅が30kmの中央構造線帯の上に約1500万年以前のフィリピン海プレートが潜り込む以前の旧日本海溝の収束帯上のアムール・プレートに形成された成層火山で二の森、三ケ森、
瓶ケ森、伊吹山、岩黒山、鶴ノ子ノ頭を外輪山とした直径約10kmの成層火山が形成された後一連の総体山を外輪山とする直径7km以上の山麓を有する成層火山の伊予火山帯?が活発な噴火活動を数十万年継続した後に収束帯で形成された成層火山の最終段階の宿命である山体の1/3の上部の外輪山を残して全てをマグマ水蒸気爆発噴火で火口内部のマグマ溜まりに陥没してしまうか、或いは福島県の会津磐梯山に似た水蒸気爆発で山体の一部を崩落で裾野一帯に堆積する運命にある。

火山の誕生から何らかの現象で火山活動のエネルギー源であるマグマの供給が完全に終焉する状態を海外の火山学者は今でも死火山(日本では死語となる)=Extinct Volcanoと呼び火山の活動期間は60~70万年の静寂期間を含めても長くても約400~500万年とさており最後の活動の終焉時から風雨や地殻変動による地震や積雪後の土砂泥流など多くの自然現象で侵食が開始され1千万年も
すれば溶岩湖や地下で冷却されたマグマは深成岩となり噴出した火成岩や堆積岩はその後の新たに誕生した近隣の噴火砕屑物=テフラの堆積の圧力等や地熱により片岩などの変成岩に変化して平坦地や地底・海底に保存はされるが家財流を含め500万年もすれば地球の自然の変化や風で運ばれてきた砂や泥等の堆積物の上部に草木が生い茂り火山としての面影は完全に消滅してしまう。

その良い例が瀬戸内海を含んだ西日本中央構造線の玄武岩の内帯と安山岩の外帯を形成した領家・阿武隈/三波川変成帯の火成岩帯区や石鎚山脈に点在するXXXを含めたxxxxばかりの全ての火山が山体の 一部が崩壊流出した火山の名残と思われる。


愛媛・高知県境を東西に連なる石鎚山脈の主峰で約1500万年以前に噴火した安山岩の
石鎚

、フォッサマグナを北限とした西日本の地層が比較的東西に形成される観点からアムール・
プレートには横滑りの移動のエネルギーが働いていたのに対し東日本の地相が南北の方向に
縦滑り形成されるのに対して(図ーxx1)東日本の彎曲した地形の名残りと思われる。
             
               図-XX1
XXXXXXXXXXXXXXXXXXXX




  
    図ーH 三枚のプレートが重なり合う世界でも珍しいプレートテクトニクス 

今回のカルデラの形成過程を実証すり為には面積が20km四方の火山であれば最低標高が
2~3000mの白頭山の様な成層火山があったと仮定しなければならず8200万年前の当時の
日本列島の位置での火山活動がどの様な形態であったかを考察するにはその当時迄タイム・
スリップして当時の火山活動の実態を想定(パラドックス)しなければ真実は解明できません。   

図ーI 一般に火山の概念は成層火山でその活動期の噴火
            

     最後に第五番目の火山のタイプトは
     L・I・PLarge Igneous Provinces 巨大火成岩岩石区

図ーF 出典:WikipediaL・I・PLarge igneous provinces)=巨大火成岩岩石区 
 (上の図では地球でパンゲア超大陸以前の約40億年前の最古の巨大大陸形成
直後の大陸塊は含まれていない
図ーG シーパーンマントル・ホットプルーム 出典:Wipipedia 
 
巨大火成岩区に発生した洪水玄武岩・安山岩の噴出による大噴火も爆発もしない数万年に及ぶ連続した火山活動でこれ迄に説明した四種類のどれにも該当しない第五の火山活動、即ち地球のD”層
から発生したスーパー・ホットマントル・プルームが上昇して火山の通常の火山活動の概念とは異なるマグマの大量噴出による火山の形態です。
 この画像はハワイキラウエア火山の非情に粘性の強いパホエホエタイプのマグマの溶岩流の
先端部分で洪水玄武岩の噴出はこの塊の何万、何億倍の規模の流出であったと思もわれます     
         
1988年にイタリア・エトナ火山で撮影した洪水玄武岩の割目をれんそうさせる高い山肌を流れ
落ちるイメージ画像過去には破局的爆発と大噴火を起こしたスーパー・ボルケーノよりも巨大な
エネルギーと大地をも移動させている荒ぶる地球の大異変=生物の大絶滅を齎した何万年単位の
長期間に渡るマグマの大量噴出による火山活動=洪水玄武岩/安山岩の流出が地球各地で発生して
いました。
 
人類が誕生して以来世界のどの地域に於いても第五の火山形態の範疇であるL・I・P=洪水玄武岩のマグマによる火山活動は発生していませんし将来においても発生するとの根拠もありませんが
地球がかって経験したマグマ・オーシャンにも似たこの大量のマグマが一億年以上流出したであろう自然現象は世界に存在するXXXXXXXXX (未完成)
 
 

現在、アカデミアの分野でも地球のどの部分でどの様なメカニズム でスーパー・マントルプルームのエネルギーが生産されるかに付いての定説はなくこのパラダイムを展開するには宇宙誕生の歴史と仕組に関連するのでここでは 割愛して発行本のサイエンスの泉「マグマの神秘」の章で解説。
 
  シーラカンスの生息地から読み取れる大陸移動説の地図が塗り変えられるかも知れない。

スリランカ近辺の海岸の2~300Mの枕状溶岩の割れ目や海底洞窟にシーラカンスが発見されえば アルフレート・ヴェーゲナーのゴンドアナ大陸の南極とインド大陸の間にオーストラリア大陸が割り込む配置図に書き換えられる事になるでしょう。

   A・ウェーゲナーの生物・植物の化石から根拠を提案したオリジナルの大陸移動説の現図
                 出典:Wikiwand

地球4647億年の歴史の中で誕生し殆ど進化をしていない最長の生物は「生きている化石」と
言われ約3・8億年を生き延びて来たアフリカとマダガスカル及びインドネシア・スラウェシ島で
発見されている古代魚が「シーラカンス」です。
         
現在の唯一の古代魚=ラティメリア・シーラカンスの外見は若干異なる茶色系のアフリカ南部とコモロ島・マダガスカル島の一部で確認されているカルムナエ属とインドネシア北スラウェシの
マナド湾内外と島の周辺及び最近ではパプア島で確認されている青色系のメナドエンシス属の二種が世界で棲息しています。
 
2014年10月にインドネシア・スラウェシ島マナド市のサムラトランギ国立大学水産学部の
キャンパスでホルマリンで保管されている3・8億年地球の動物大量絶滅の危機も乗り越えて
生存して来た生きている化石と呼ばれる古代魚「シーラカンス」の取材記録と特に住民による
海洋汚染傾向が甚だしいマナド湾に棲息する絶滅危惧種に指定されているシーラカンスの減少
又は絶滅防止の為の人工飼育でシーラカンス研究用の施設を寄付により創設する企画をお持ちの
Mr. アレックス・マセンギ教授のインタビュー映像録画です。
 
シーラカンス研究の権威で世界に知られているProf. A.マセンギ教授 
 
3・8億年前に魚に迄は進化したもののその後、現在に至る迄殆んど進化をしていないシーラカンスの末裔達は約3億年前の超大陸パンゲアから約2億年前に開始したゴンドワナ大陸の分裂・移動開始前後の約2億年は赤道付近の古テチス海で肺魚に進化してその後にテチス海の最南端に繋がる温暖な淡水湖に移動し上陸に必要な四足機能の進化の用意を整えました。  
                 
やがてオーストラリア大陸が東方へ約9000kmを1億年ばかりをかけて現在の位置に到達し
た間にスラウェシ島やニューギニア島はオーストラリア大陸から離れて太平洋プレートが
フィリピン海プレートに衝突しフィリピン海プレートの西への移動に伴いバンダ半円弧の形成と
セレベス海の出現と共に北スラウェシ島も90度真横に回転し西への移動に伴い突き上げらて彎曲して現在の地形になりました。   
             
 
その時以来地球の三度(P-T境界/三畳紀末/K-T境界)に渡る地球 の生物の大絶滅の異変からも
逃れ生存できたのは これらの種が地上の荒ぶる大気の変動の影響が及ばない約200mの溶岩塊の割れ目や小さな洞窟に潜み進化も遂げず1億年以上を費やした地殻の移動にひっそりと対応して
来たからとの根拠に起因するからです。
 
インド大陸の東岸部とスリランカ西部並びにオーストラリア西部の近くが玄武岩質に類似している場所の海岸線の海洋で同種のシーラカンスが発見されれば現在想定されているパンゲア大陸の
下部であるゴンドアナ大陸を形成していた一部が移動の過程で後にスラウェシ島が分裂した
オーストラリア大陸とインド大陸が共にアフリカ・マダガスカル島と連結・集中していたと
仮定すればドイツの気象学者アルフレート・ヴェーゲナーの大陸移動説理論の提案である動物の
化石による大陸塊の分裂過程の絵図のオーストラリア大陸がインド大陸と南極大陸の間に
位置していた事になり歴史的な下図の様な筆者の提案する想像図の如くゴンドアナ大陸の位置の
変更が行われるかも知れません
その根拠は NO.-1 動植物の化石の分布は必ずしも正確とは言えず特に南極大陸の分厚い
氷床下の化石の採取は不可能である。                          
NO.-2 オーストラリア大陸も南極も大陸塊なのでこれらを切り裂き移動させるエネルギは
マントル対流に従属するものであり上下・斜め・左右の同方向に移動させる力は作用するが
  プレート上に乗る島々ではない限り地下から湧き出るでマグマが海嶺となりインド洋プレート    をを形成するエネルギーだけではオーストライア大陸の移動中に45度も時計の針の逆回りに回転 するエネルギーは何にもありません。



 やがてオーストラリア大陸が東方へ約9000kmを1億年ばかりかけて現在の位置に横滑りで到達した間にスラウェシ島オーストラリア大陸から離れフィリピン海プレー  トに乗り上がりに衝突しフィリピン海プレートの西への移動に伴いバンダ半円弧の形成とセレベス海の出現と共に 
北スラウェシ島も90度真横に回転し西への移動に伴い突き上げられて彎曲して現在の地形に
なりました。
その移動の間にもミナハサ高原の地下には環太平洋火山地帯の一部としてホット・プルームとは
異なるタイプの巨大なマグマ溜まりが誕生し現在のマハウ・ロコン・ソプタン火山を外輪山としてリノ湖を含も山麓が30km以上の標高で海抜5000mに近い原始富士山と同様の超巨大の
古代トンダノ火山がスーパーボルーケーノのトバ火山の大噴火の半分に相当する破局的噴火で
山体の2/3を失い現在のトンダノ・カルデラ湖がその名残です
 
現在のコタモバグ市の北東に隣接するモアートカルデラ火山の名残やマナド市東20kmの
クラバット火山や40k離れたタンココ火山とミナハサ高原の火山と共に100km 以内の至る所で
地下の盛んなマグマの活動のエネルギーの供給による泥火山・熱湯や湯の川・泥鉱泉・地熱渓谷等の一大温泉郷が数多く存在する所以です。  
    
         洪水玄武岩の噴出で海洋のL・I・P(巨大火成岩岩区)の
         世界最大と言われている南太平洋のオントンジャワ海台
に比較して小規模な火山活動で玄武岩がその後の地下からの更なる火山活動による高熱それに水圧と後期の堆積物による高圧で玄武岩が高温・高圧型の変成岩になり台地の上部円形部分が露出した部分をカルデラと見間違えたのではないかと掲載された画像から推察できます。 
            出典:産業技術研究所           
 
       今回産業技術総合研究所が発表した阿蘇山同様の火山噴火で形成
された
       と想定されるカルデラの発見の信頼性を精査して見たいと思います。
  旧阿蘇火山の破局的大噴火で形成された大カルデラ平原の中央に出現した現在の阿蘇火山

既に説明した通りユーラシアプレートの一部であった日本列島の基礎となる大陸塊は地下から上昇したマグマの洪水玄武岩は8200万年以前からの火山活動で大陸塊が連結されて細長い列島までに成長していたと思われます。

 
その後5000万年~2600万年前の間に海底2000m迄の地殻で300m~600mの部分に形成され列島全島のトラフや海構の周囲を取り巻いていた大量のメタンハイドレートが洪水玄武岩の高温に誘発されて部分溶解が始まり大陸塊のスリップを助長したと同時に列島はユーラシア大陸の東南方への膨張・拡大によりイザナギプレート=アムールプレートが誕生し引き裂かれた地殻からの洪水玄武岩のマグマによる海盆も形成され日本海も2~3万年の長い年月を経て拡大されて行きました。    
さらにアムール・プレート上の日本列島は南下を続け古代のユーラシア大陸と平行線上に位置していた日本海溝も共にその地下から噴出した大量の洪水玄武岩の更なる押し出しの圧力でオホーツク・プレートとアムール・プレートを乗せたユーラシア大陸に下にフィリピン海プレートは潜り込む世界でも珍しい三枚のプレートが重なり合う地形を造成したのです。同時に台湾沖から東南アジア迄の当時の日本海溝はユーラシア大陸下で同様の洪水玄武岩の大量噴出による海底溶岩台地塊はフィリピン海プレートの一部となり更に南東方面に押し出その最先端は東への移動圧力でフィリピン海プレートの下に潜り込み収束帯を形成し激しいプレートの沈み込みによるプレートの摩擦でマグマとスラブの形成によるエネルギーが小笠原・マリアナ諸島=火山フロントを形成し背後に九州の大分沖に迄到達しているミクロネシア海嶺の形成とその上部に背弧列島としての火山フロントをも形成したのです。 今から約5万年前に最終的には700km ばかりの距離を移動で南下して太平洋プレートと日本海溝も現在の位置に安定したと思われます。  

    

今から約5000万年前に直線状の日本列島は南東に向けて
日本海の拡大と共に移動を始めたこの
時期に全日本列島を包囲していたメタンハイドレードの大部分は列島のスイリップ移動に伴い溶解してメタンガスに変化し大気と混じり地球の北半球に温暖化を齎したと共に溶解を辛うじてのがれたメタンハイドレートは日本列島と共に南下し政府や青山俊晴夫妻が研究・発表しているメタン
ハイドレートの大部分が失われた後の名残の部分です。 
          
      

最初に述べた様に8200万年に火山活動の一環としてのL・I・P=洪水玄武岩の噴出がマグマ溶岩台地を形成し現在の九州から近畿・中部・関東を経て仙台地方迄伸びている中央構造線の内帯(北側)の約80kmの幅の高温型変成岩帯の一部が偶然にカルデラとして発見されたのでしょう。


ユーラシア大陸の一部の付加体であった日本列島の中央構造線の外帯の四国と紀伊半島の三波川
変成帯体を含めた付加体部分(緑色)はフィリピン海プレートの収束部分のユーラシア大陸
プレートの上に乗りあがった状態で中央構造線より内帯の8200万年前の火成岩の形成物質
ピンク色)とは異なる新第三期(2300万年)以降に形成された付加体に噴出した洪水玄武岩
より軽い洪水安山岩の噴出で形成されたL・I・P(巨大火成岩岩区)と思われる。

四国の南端の海岸や徳島県の山岳地帯、紀伊半島の和歌山県の白浜か三重県の熊野市迄の南部地区などには安山岩の溶岩台地が露出していると同時に三重県の尾鷲市から熊野市の日本のフィヨルド海岸と言われている楯ゲ﨑や三木﨑海岸には火山活動の一部であるマグマ噴出時の海水による急速な冷却により形成された柱状節理が観察できる事からもこれら
尾鷲―熊野地区の洪水玄武岩の露頭地区 
          尾鷲市の南の三木﨑灯台のある島の柱状節理  
                 
              熊野市北の楯ゲ﨑岬の柱状節理
の地域は成火山の噴火で形成された地層ではなく安山岩の台地の上堆積物と共に形成された
二段階のプレートの陸地である事の証明です。

日本列島の南下が停止した1500~1200万年の間に太平洋プレ-トのリバウンドで東日本列島を
乗せた北米プレートの最南端部分とオホーツク海プレートが北西に向けて太平洋プレートの
強力な圧力に耐え切れず褶曲し北北西への移動で最後には分断された東日本と西日本の空間に
ホッサマグナが誕生したと思われます。  
   
      
太平洋プレートよりも2~300万年後に発生したフィリピン海プレートは太平洋プレートの上になり北東に移動するエネルギーが働いてフィリピン海プレート上の西マリアナ海嶺と日本海溝の延長であるマリアナ海溝の間の西日本の海岸線には海溝よりは薄い駿河・東海・東東海・南海トラフが形成された東日本の日本海溝は1枚のプレートに収束して列島の海岸沿いに火山フロント即ち火山一列に並ぶ島弧を形成しました。

一方、海底から太平洋プレート・フィリピン海プレートそれに東日本列島を乗せるアムール・プレートと三枚のプレートが折り重なった為にマリアナ海溝に沿った2013年に再噴火した西ノ島や伊豆大島等の火山フロントは形成されたにも関わらず中央構造体外帯部分の四国と紀伊半島南部には洪水安山岩の噴出による山地・台地とマグマ噴出の証である安山岩の柱状節理は見られるが火山フロントは全く形成された形跡はありません。
 
その原因は山口県の秋吉台カルスト台地の白亜紀後期の形成で証明されている様にフィリピン海プレートや日本海の誕生以前に中部太平洋のマリアナ諸島あたりで形成された石灰岩の堆積した九州の一部・中国地方並びに東関東を含む細長いイザナギ・プレートは2億5千万年前のパンゲア大陸の分裂で北西に移動し少なくとも1.5億年以前には北朝鮮と中国大陸のユーラヤシア・プレートの一部であるアムール・プレート上に乗り上げた古代の日本列島塊の海底部分で中央構造線内帯の付加帯となったと思われます

パンゲア大陸の分割・移動により海底の高剛性の地殻とマントルの一部であるリソスフェアーを突き破り既に述べた様に第五番目の火山活動であるL・I・P 即ちホット・マントルプルームによる洪水玄武岩が平坦でサンゴ礁の日本列島の下から大量に噴出して浅瀬であった部分は海底峡谷と
化し現在の日本海溝の基盤となったと想定出来きます。

その最西端が現在の朝鮮半島からロシアの東海岸に名残となる浅瀬であり2~3万年は継続したであろう玄武岩マグマの噴出活動が日本海盆となり日本海は 200万年位かけて大きく南東に拡大されたと同時に大量のマグマの噴出活動が現在の日本列島に近い形に迄押仕上げた造山活動で中央構造線内帯部分の中国山脈や今回の発見されカルデラと言われている地区を含めた多くの石瑛・雲母・
カンラン石等が産出されている全瀬戸内海地区の兵庫県の全島花崗岩の男鹿島(たんがじま)や紀伊山地の三重県・室生火山群の大洞山(おおぼらやま)、それに近畿地方の滋賀県・野洲市の三上山(みかみやま・近江富士)の花崗岩の残丘等が形成された名残と思われます。
 兵庫県 男鹿島(たんがじま)全島花崗岩  
三重県大洞山(おおぼらやま)の雄岳右奥が尼ヶ岳

          滋賀県野洲市の三上山(近江富士)の花崗岩残丘

その根拠となるのが中央構造線の内帯地域内で兵庫県豊岡市赤石の玄武洞や島根県・日御碕の
玄武岩/流紋岩などの柱状節理が多く観察されるからである。     
       
           兵庫県・豊岡市赤石の円山川沿岸の玄武洞   
               
     島根県日御碕~鷲浦地区で発達した約1600万年前の流紋岩の柱状節理 
      
一方、九州の北東端部分と紀伊半島・四国のそれぞれの南部の中央構造線の外帯地域内の海岸線
を構成する堆積岩はフィリッピン海プレートの潜り込みによってユーラシア大陸(アムール・
プレート)に付加した地層、すなわち深海と浅海での堆積物が入り混り長年の岩石同志の圧力に
より褶曲帯が各地で見られます。  
       
   約1600万年前の深海に砂と泥が交互に重なった四国・高知県の室戸岬のタービダイト層

これらの地域には紀伊半島東部海岸(尾鷲・熊野・)に見られる様なマグマの流出から形成された柱状節理は殆ど見られなく溶岩台地は観察出来ても太平洋プレートとユーラシア・プレート
(アムール・プレート)の間にフィリピン海プレートの貫入により海溝収束帯状に火山フロントを形成するマグマのエネルギ-は発生されなかった為に成層火山の形跡が見られない原因と思われる。    

       日本海の海底を拡大し中央が盛り上がったのマグマの海台=大和堆

          韓国に実行支配されている竹島や隠岐の島も出現した
                  

                  竹島と隠岐の島の位置関係
 

           右の島後と左の島前から構成される隠岐諸島

  約600万前の水蒸気マグマ大爆発で形成された中央火口丘
を残した島前の10kmのカルデラ
 
インドネシアのクラカタウ火山や日本の薩摩硫黄島と同様の約600万年前の新第三紀の海底火山のマグマ塊に海水が貫入してマグマ水蒸気の大爆発をお起こし約2~3000mの山体上部を残して
残部が陥没し外輪山内にカルデラを形成した島前(ドウゼン)の中央火口丘・焼火山(タクヒヤマ)は1000万年以上の歳月をかけて1300万年前には現在地に到達したと思われる。

日本海上の島々の噴火が成層火山と仮想すればプレートが落ち込む収束帯の無い場所で「煙の無いところに火は立たない」の諺の如く「マグマのないところに火山は無し」で白頭山や韓国のチェジュ島と同様に洪水玄武岩の単独の噴出では海台や台地は形成しても成層火山になり噴火をする例は報告されていません。  
 
もし過去に収束帯の一時的な形成が発生したと仮定しても近辺に直線をなす火山列島を形成する火山フロントは発見されていない。 島前(ドウゼン)と島後(ドウゴ)から形成されている隠岐諸島には30~20億年前の変成岩の一種である片麻岩やミグマタイトやジルコンなどの鉱石も採掘されており一連の岩石は中部地方の飛騨地域や現在の朝鮮半島でも見られることから中央構造体の内帯の内帯地域は古代ユーラシア大陸塊の東端がゴンドワナ大陸の移動に誘発されて地下から噴出した洪水玄武岩の噴出エネルギーにより大陸の一部が分割され日本列島塊となり付加帯と共に南下して1300万年前には現在の地に安定した事が証明されます。
    
     成層火山?からマグマ水蒸気爆発で参山体を失ったと思われる島後
    
     出典:北海道地図株式会社高分解能デジタル標高データ
その後マグマの活動は地球の磁場(及び地軸)の360度反転(私の仮説)に従い1~3万年の静寂の期間を繰り返しながら世界同様に地球最後の氷河期を経て日本列島も例外では無く各地で比較浅い部分でマグマが形成され地殻の割れ目から洪水玄武岩/安山岩の噴出を続出したと思われ160万年前頃の兵庫県・富岡市の柱状節理の青龍洞の形成もマグマ活動の一環であったと思われます。                                

 兵庫県富岡市のマグマの冷却した青龍洞の柱状節理 
      
当地の皆さんにはこの赤穂コールドロンの新発見で観光地の「目玉に」との計画も立てていられるとの事だが「水を注す」様で申し訳ないがあり得ない筈の火山活動の一部の破局的大噴火と爆発によるカルデラの形成時代と位置を再度精査され間違いのない観光地にして戴きたいものです。

原始地球の歴史でマグマ・オーシャンの出現XXXXXXXXXXXXXX
以下、未編集・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・